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みどりのカフェレポート

10月26日開催 みどりのレッスン

2017年10月30日(月)

10月26日(木)、ギャラクシティでみどりのカフェ「みどりのレッスン」を開催しました。
今回のテーマは、「植物のふやし方 ~栄養繁殖について~」で、講師はガーデナーの井上華子先生でした。

前半の講義では、まず栄養繁殖の定義と種類、および特徴について学びました。

植物を増やす方法には、栄養繁殖と種子繁殖の2つがあります。
種子繁殖とは、文字どおり種から子を増やす繁殖形式です。
対して栄養繁殖とは、親の一部を増やす繁殖形式のことを言います。

種子繁殖に対する栄養繁殖の利点としては、まず、繁殖開始から開花までの期間が短いことがあげられます。
また、複雑な交配品種については、種子繁殖を用いると子が親の性質を引き継がない場合がありますが、栄養繁殖であれば、突然変異なども含め親とまったく同じ性質の子を生み出すことができます。
一方、1個体から大量の子を生み出せるという点では、種子繁殖が栄養繁殖に勝ります。
目的に応じて、2つの方法を使い分けてくださいと話がありました。

栄養繁殖の種類としては、株分け、分球、取り木、圧条法、接ぎ木、組織培養、挿し木などが存在します。
今回は、このうち特に挿し木について詳しく説明がありました。
挿し木する際のポイントとしては、

・挿し穂を作成するときは、切り口の組織を潰さないようハサミではなく、鋭いカミソリのような刃物で切断する
・発根しやすいよう挿し穂を一晩水につけてから挿す
・土は、切り口から菌が入るのを防ぐため、庭土ではなく未使用のバーミキュライト、鹿沼土、もしくは赤玉土を使用する
・挿し穂を傷つけないよう、土にいきなり穂を挿し込むことはせず、最初に割り箸などで穴を開け、その穴に穂を入れる

といったことがあげられるようです。

この日は、後半の実習で多肉植物のリースを作成することになっていたため、講義でも多肉植物を用いた様々なガーデニング事例が紹介されました。
たくさんの株を使って花壇や庭に模様を描くタペストリーガーデンや、挿し床をハート型や船の形に整えたかわいらしいアレンジ、表札や鳥の巣箱と組み合わせるアイディアなど、様々な飾り方を写真や先生にお持ちいただいたサンプルで学ぶことができました。

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後半は、いよいよリースづくりにチャレンジです。
今回は、15種類の多肉植物の挿し穂をご用意しました。

まずは挿し床つくり。
土の代わりに使用するのは園芸用の水苔です。
たっぷりと水を含ませてから、ギュッと絞ります。

リースの土台は、区内で剪定した柳の枝で、事前に円の形にして乾燥させておきました。
その円の内側に、細長いお椀型に整えた工作ネットを伏せるように載せ、お椀の中に水苔を詰め込んでいきます。
この際ポイントになるのは、リースの正面が分厚くなるよう意識すること、ネットの中にギュウギュウ思い切り詰め込んでいくことです。
この作業が以外に難しく、皆さん思わず無言になるほど真剣に作業されていました。

挿し床ができたら、竹串で穴を開け、穂を挿していきます。
すぐに抜けてしまったり、逆になかなか穴に入らず、力を入れたら葉っぱが欠けてしまったりと、こちらも皆さんなかなか大変そうでした。
ピンセットがあればもっと作業しやすかったようですね。
次に実施する際の参考にさせていただきます。

なお、先生から、外れそうなものはUピンで留めるように、また、欠けた葉っぱも挿し木に使えるので捨てずにチャレンジしてくださいとお話がありました。参考にしてください。

皆さんいつもの寄せ植えに比べ苦労されたようですが、最後は綺麗なリースができあがりました。
今後の管理ですが、2週間はなにもしなくて大丈夫だそうです。
その後は、水苔が乾いたら水を張った洗面器につけてあげます。
普段与えるのは水だけにしておき、葉に元気がない場合のみ液肥を与えてください。
また、株がひょろひょろと伸びてきた場合は、上の部分を切ってしまいましょう。
形が整い、切った部分も新たに挿し木できます。

先生が以前作成したリースは、水苔を取り替えることなく5~6年持っているそうです。
皆さんもぜひ長持ちさせてください。

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